寄稿> 公共事業に関する組織のレジリエンスを測定するためのアンケート調査例

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 127 回:公共事業に関する組織のレジリエンスを測定するためのアンケート調査例
Scott Somers / Measuring Resilience Potential: An Adaptive Strategy for Organizational Crisis Planning

米国の FEMA(Federal Emergency Management Agency)のタスクフォースなどにおいて、公共安全や緊急事態管理に関する20年以上の実務経験を持つ研究者が 2009 年に発表した論文です。

米国のアリゾナ州、ニューメキシコ州、オクラホマ州、テキサス州で公共事業を提供している 142 の組織を対象としてアンケート調査を実施し、その回答結果を分析することで組織のレジリエンスの評価を試みています。

 

私の知っている範囲では、他にもニュージーランドの「Resilient Organisations」という研究プロジェクトが、組織内部の人に対するアンケート調査に基づくレジリエンス評価ツールを開発していますが、このような評価方法においては回答者の主観がどのように影響をおよぼすかが気になるところです。しかしながら組織のレジリエンスを評価するには、何らかの形で組織内部の状況を知る必要があると思いますので、いかに客観性を担保しつつ組織内部の状況を調査するかが、組織のレジリエンスを評価する手法を開発する上での大きな課題なのではないかと思います。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/3aGkxWx

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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