月別アーカイブ: 2019年11月

成田空港が事業継続計画(BCP)を策定

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成田空港が事業継続計画(BCP)を策定したことが 2019 年 11 月 28 日に発表されました。

成田空港プレスリリース: 成田国際空港 BCP を策定しました
https://www.naa.jp/jp/20191128-naritaairportBCP.pdf

また BCP の概要版が下記 URL に掲載されています。
https://www.naa.jp/jp/airport/pdf/nrt_bcp.pdf

内容をざっと見た限りでは、国土交通省から先日発表された空港 BCP ガイドライン案の内容は反映されていないようですので、ガイドラインが正式版になった際には、これに準拠する形で再度更新されるかもしれません。

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ホリカフーズの災害用非常食を食べてみた

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今日、某所にてホリカフーズの災害用非常食をいただきましたが、自宅には既に十分の備蓄があるので、早速食べてみることにしました。

いただいたのはこちらの「和風ハンバーグ」。買うと 1,000 円以上します。

(ホリカフーズ Web サイト)http://www.foricafoods.co.jp/rescue/589

私自身、いろいろな災害用非常食を食べたことがありますが、こちらのように加温するタイプは初めてです。箱の裏面に温め方が書いてあります。

まず箱を開けて中身を確認します。外箱に書いてある賞味期限は 2022 年 7 月ですが、ごはんの賞味期限は 2024 年 8 月、発熱剤の有効期限は 2026 年 2 月でした。

ちなみに手前に見えるウェットティッシュのような袋は紙ナプキンです。手を拭くためではなく、熱くなった袋を取り出すときのために入れてあります。

箱の裏面に書かれている手順通りに準備を進めます。発熱剤、ごはんパック、おかずパックをジッパー付きポリ袋に入れ、これを外箱に入れ、発熱溶液を注入してジッパーを閉じます。

発熱溶液を注入した直後から 5 分間くらいは結構勢いよく蒸気が吹き出しますが、その後若干落ち着きます。説明によると蒸気が約 20 分にわたって発生し、その後 10 分蒸らすことになっていますが、今回は 15 分程度で蒸気の発生がほぼ止まったので、そこから 10 分蒸らして合計 25 分で加熱完了ということにしました。

あとは取り出して食べれば良いのですが、ポリ袋が深いうえに熱くて迂闊に手を突っ込めないので、取り出すのに少々難儀しました。袋を破って取り出すにも袋が丈夫で破れなかったので、割り箸か何かがほしいと思いました。

取り出した後も発熱剤はしばらく熱いので注意が必要です。箱に入っている状態で加熱している間は箱の底に敷いてあるダンボールが断熱材となっているので大丈夫なのですが、箱から出した状態でテーブルに直置きすると、テーブルの材質によっては溶けたり変色したりするかも知れません。

さて肝心の食事の方は、取説より 5 分ほど短い時間でしたが加熱も十分で、美味しくいただきました。

もちろん完食 (^_^) 。

やはり温かい食事はありがたいものです。単価が高いので企業などで大量に備蓄するには不向きかもしれませんが、家庭での備蓄ならば総額も知れたものですから、少々高価でも温かい災害用非常食を備えておいたほうが良いのではないかと思いました。

なお留意点として、実際に食べるときにはあまり空腹が進まないうちに準備を始めたほうが良いと思います。腹がグゥグゥなり始めてから 30 分待たされるのはなかなか辛いものがあります。
実は今回がまさにそうでした。

寄稿> 11 年間にわたって続けられている BCI のサプライチェーン・レジリエンス調査

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第81回:11年間にわたって続けられているBCIのサプライチェーン・レジリエンス調査
BCI Supply Chain Resilience Report 2019

BCI が毎年実施している恒例の調査で、サプライチェーン途絶の発生状況や発生した場合の記録や報告の現状、損害保険の活用状況など、世界各国におけるサプライチェーン・リスクマネジメントの現状や課題を知るヒントになる調査報告書です。

下記 URL をクリックしてお読みいただければ幸いです。
https://www.risktaisaku.com/articles/-/21737

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国土交通省が空港向け BCP『A2-BCP』ガイドライン案を公表

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《国土交通省が空港向けの BCP ガイドラインとして、 『A2-BCP』ガイドライン案を 2019 年 11 月 15 日に公表しました。発表資料は次のとおりです。

国土交通省: 「A2-BCP」 ガイドライン(案)を公表します ~ 自然災害に強い空港を目指して ~
https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku09_hh_000143.html

(URL が変わるかも知れないので勝手ながら魚拓を取らせていただきました。 —> https://megalodon.jp/2019-1227-1446-06/https://www.mlit.go.jp:443/report/press/kouku09_hh_000143.html

 

「A2-BCP」というのは「Advanced/Airport – BCP」の略だそうで、同年 4 月 10 日に発表された『災害多発時代に備えよ!!~空港における「統括的災害マネジメント」への転換~』という文書の中で提唱されているもので、国土交通省による造語のようです。本ガイドライン(案)の中では次のように定義されており、また含むべき内容や構成もガイドライン(案)の中で示されています。

空港全体としての機能保持及び早期復旧に向けた目標時間や関係機関の役割分担等を明確化したもので、「B-Plan」、「S-Plan」等により構成。全ての空港利用者(滞留者)の安全・安心の確保、背後圏の支援、航空ネットワークの維持を目的として、空港ごとに策定。関係機関が個別に策定する BCP(個別 BCP)と連動することにより、当該空港としての事業継続を目指す。

発表資料によると、本ガイドラインに関しては 2018 年 9 月に発生した台風 21 号による空港への被害を契機に検討が始まったそうで、確かに先般の台風被害における教訓が取り入れられた内容となっています。

過去の災害から学んでこのようなガイドラインが発表されるのは有意義だと思いますが、一方でガイドラインが発表されるたびに新たな概念やモデルが増えると、混乱を招くのではないかという懸念も多少感じます。

 

(参考)国土交通省: 災害多発時代に備えよ!!~空港における「統括的災害マネジメント」への転換~ (2019 年 4 月 10 日発表)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku09_hh_000130.html

(URL が変わるかも知れないので勝手ながら魚拓を取らせていただきました。 —> https://megalodon.jp/2019-1227-1447-59/www.mlit.go.jp/report/press/kouku09_hh_000130.html

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BCI が緊急事態発生時のコミュニケーション手段に関するアンケート調査を実施中

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BCI(The Business Continuity Institute)が「Emergency Communications Survey」というアンケート調査を実施しています。

これは企業などにおける、災害などの緊急事態が発生したときに用いられるコミュニケーション手段に関する実態調査で、 年から継続的に行なわれており、今回が第 6 回となります。
本稿にアクセスして下さった皆様も、調査にご協力いただければ幸いです。

下記 URL にアクセスしていただくとアンケートフォーム(英語)が開きます。
https://www.surveymonkey.co.uk/r/3NZ87GC

アンケートは匿名で回答できます。調査結果は報告書にまとめられて公開されます。2016 〜 2018 年版の報告書については「リスク対策.com」Web サイトで下記の通り紹介させていただきましたので、こちらもお読みいただければ幸いです。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】

進化する緊急事態コミュニケーション – BCI / Emergency Communications Report 2019
(2019/01/29 公開)
https://www.risktaisaku.com/articles/-/14819

緊急事態下でのコミュニケーションに関する実態調査(2017 年版) – BCI Emergency Communications Report 2017
(2017/12/28 公開)
https://www.risktaisaku.com/articles/-/4475

緊急事態下でのコミュニケーションの実態 – BCI Emergency Communications Report 2016
(2017/06/27 公開)
https://www.risktaisaku.com/articles/-/3158