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レジリエンス協会定例会「目前に迫る BCP 義務化!いま介護・障害福祉施設は何をすべきか?」

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一般社団法人レジリエンス協会では、2023 年 9 月 5 日(火)に定例会の開催を予定しております。

今回は私が座長を務めている「組織レジリエンス研究会」の企画で、介護・障害福祉施設の BCP をテーマとして採り上げます。

令和3年度介護報酬改定で、介護・障害福祉施設に対して業務継続計画(BCP)の作成と、これに基づく訓練の実施が義務付けられました。来年の 3 月までは経過措置がとられていますので、全ての介護・障害福祉施設ではこの期間内に BCP を作成し、訓練を実施する必要があります。

このような状況を踏まえ、厚生労働省による本件の普及啓発活動で活躍されている本田茂樹様をお招きし、介護・障害福祉施設において残された期間にどのように取り組むべきか解説いただくとともに、実務面での課題についてディスカッションする機会を設けることにいたしました。

プログラムは次のとおりで、リアル会場とオンラインのハイブリッド形式での開催となります。レジリエンス協会の会員でなくても参加できますので、ご関心のある方々はぜひ、このページの下の方にある Peatix のリンクからお申し込みいただければと思います。

日時: 2023年9月5日(火)13:30-16:30

場所: オンライン(Zoom)/日比谷図書文化館

プログラム:

時刻 所要
時間
項目 講演者(敬称略)
13:30-14:00 30 分 会長講話 林 春男
(京都大学名誉教授/
前・防災科学技術研究所 理事長)
14:00-14:45 45 分 BCP義務化に向けて介護・障害福祉施設は何をすべきか 本田茂樹
(ミネルヴァベリタス(株)顧問)
14:45-14:55 10 分 休憩
14:55-15:30 35 分 介護・障害福祉施設におけるBCPの義務化に関する問題点 石井洋之
(当協会組織レジリエンス研究会/
中小企業診断士・ITコーディネータ)
15:30-16:15 45 分 介護・障害福祉施設がBCPに取り組む上での実務的課題
(本田様とのディスカッション 25 分/質疑応答 20 分)
本田茂樹
石井洋之
田代邦幸(当協会組織レジリエンス研究会 座長/合同会社 Office SRC 代表)
16:15-16:30 15 分
  • 組織レジリエンス研究会の活動報告
  • レジリエンス協会の会員募集
  • 質疑応答
田代邦幸

【申し込み URL】(Peatix のサイトに飛びます)
https://rrcj-japan-20230905.peatix.com/

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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事業継続マネジメント(BCM)に関するガイドブックを出版させていただきました。特に中小企業の皆様が自力でに取り組まれることを想定して執筆させていただきましたので、お役立ていただければ幸いです

田代邦幸(著)『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)1,980 円(税込)

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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note 記事「災害や事故などに対する組織のレジリエンスを評価したい」

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私が座長を務めております、一般社団法人レジリエンス協会「組織レジリエンス研究会」から、note で情報発信を少しずつ始めています。

こちらでは研究会メンバーが、組織のレジリエンスに関連する様々なテーマで記事を執筆していますが、私自身は組織のレジリエンスを評価する手法に関する記事を発表していく予定です。

7 月 28 日付けで、私自身による記事「災害や事故などに対する組織のレジリエンスを評価したい」を公開しました。下記 URL からお読みいただければ幸いです。

https://note.com/orgres/n/n86b7c1081d9f

今後も、不定期ではありますが、本研究会で議論した内容を踏まえつつ、継続的に記事を発表していきたいと思います。

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事業継続マネジメント(BCM)に関するガイドブックを出版させていただきました。特に中小企業の皆様が自力でに取り組まれることを想定して執筆させていただきましたので、お役立ていただければ幸いです

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合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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「ロジスティクスソリューションフェア 2022」で講演させていただきました

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公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会様が毎年開催されている「ロジスティクスソリューションフェア」にて、講演の機会をいただき、昨日東京ビッグサイトにて講演をさせていただきました。

最近は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの講演が続きましたので、久しぶりにリアル会場で、しかも大変広い会場での講演となりました。今回はリアル会場とオンライン配信のハイブリッド形式ということで、オンラインの方々を含めて多くの皆様に聴講いただきました。

ご聴講いただきました皆様、誠にありがとうございました。

(諸事情により開演前の写真しかありませんが…..)

今回はイベントのテーマに「ニューノーマル時代の SDGs を実現するために」と謳われていましたので、これに合わせて「災害に対するレジリエンスと事業継続マネジメント 〜 BCP からレジリエンス、そしてサステイナビリティへ 〜」というタイトルとさせていただきました。

日本ロジスティクスシステム協会様から 2020 年 1 月に発表された「ロジスティクスコンセプト 2030」で描かれている、今後目指すべきロジスティクスの姿をご紹介しつつ、事業継続とサステイナビリティとの両面でアドバンテージを狙うアプローチについてお話をさせていただきました。

 

なお日本ロジスティクスシステム協会様では、3 月 15 日にも講演をさせていただく予定となっております。概要は下記リンク先に掲載されていますので、ご興味がありましたらご参加いただければ幸いです。

日本ロジスティクスシステム協会「リスクマネジメント&事業継続計画セミナー」

https://jils.secure.force.com/SeminarDetail?productid=a0R5F00000jUCWc

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事業継続マネジメント(BCM)に関するガイドブックを出版させていただきました。特に中小企業の皆様が自力でに取り組まれることを想定して執筆させていただきましたので、お役立ていただければ幸いです

田代邦幸(著)『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)1,980 円(税込)

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 英国規格協会による「組織レジリエンス」指標に関する調査結果(2021年版)

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 139 回:英国規格協会による「組織レジリエンス」指標に関する調査結果(2021年版)
BSI / Organizational Resilience Index Report 2021

BSI(英国規格協会)が、2015 年に組織レジリエンスの評価指標「Organizational Resilience Index」を開発して以来、毎年発表している調査報告書の 2021 年版です。報告書そのものは次の URL からダウンロードできます。
https://www.bsigroup.com/ja-JP/our-services/Organizational-Resilience/Organizational-Resilience-Index/

今回から報告書のフォーマットやデータの見せ方が大きく変わりました。特に過去 3 回の調査結果の比較や、組織の売上規模別の比較、業種別の比較、組織の存続年数(組織の設立から現在までの年数)ごとの比較がレーダーチャートで示されていたのが、最も大きな変化のひとつかと思います。

これらの調査結果を見ると、大企業や長年続いている企業のレジリエンスが、必ずしも高いとは言えないという結果となっており、大変興味深いです。もちろんこれは、あくまでも BSI が考えるレジリエンス評価の観点からではありますが、大企業の安定感や安心感、(特に財務面での)信用力といった尺度とは異なる観点から評価されていることが、非常に明確に現れていると思いました。

BSI は一般企業などを対象として、レジリエンスのベンチマーキングを実施できるサービスを提供しているので、多くの企業がこのようなサービスを利用して、自社の強みや弱みを自己診断し、レジリエンスを高めるための取り組みを進めていただけると良いのではないかと思います。

特に中小企業の皆様におかれましては、所詮は大企業にかなわないと思っておられる方も多いかもしれませんが、組織のレジリエンスという観点からは大企業を凌駕する強みを発見する(しかも自分では気づきにくい)ということもあるのではないでしょうか。

なお、本報告書に用いられたデータは 2020 年 8〜9 月に収集されているので、当然ながら調査対象の組織がパンデミックの影響を受けた状態で、対象組織へのインタビューが行われています。本報告書では評価結果のデータだけでなく、調査対象の組織の役員などキーパーソンのコメントも随所に紹介されているので、これらを読むだけでも新たな気づきが得られるかもしれません。

 

連載記事は下記リンクからお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/3crBgxf

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> サプライチェーンがこれからの環境変化に適応していくためのレジリエンスとは

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 137 回:サプライチェーンがこれからの環境変化に適応していくためのレジリエンスとは
Economist Intelligence Unit / The Resilient Supply Chain Benchmark

英国の雑誌『The Economist』の調査部門である Economist Intelligence Unit が、サプライチェーン・マネジメント協会(Association for Supply Chain Management)からの委託を受けて実施した調査結果をまとめたものです。報告書そのものは次の URL からダウンロードできます。
https://www.ascm.org/eiu-benchmark

この報告書では、サプライチェーンのレジリエンスを「Operational supply chain resilience」と「Strategic supply chain resilience」という 2 つの観点からとらえ、米国上場企業の中で「消費者向け電子機器」、「製薬」、「小売」の 3 業種 308 社を調査対象として、ベンチマーキングが実施されています。

特に「Strategic supply chain resilience」の観点からは、特に優先順位の高いサプライヤーとの間で、単にコスト削減ばかりに重点を置きすぎずに、ベストプラクティスや長期的な計画の共有など、良きパートナーとしての関係を作ることの重要性などが説かれています。サプライチェーン・マネジメントやBCMというような範疇を超えて、より広い視野でサプライチェーンの将来を考えるうえで、示唆に富む報告書となっています。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/3t1bEMR

 

Global network coverage world map on hand of businessman ,Industrial Container Cargo freight ship at habor for Logistic Import Export background (Elements of this image furnished by NASA)

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> コミュニティーのレジリエンスの測定方法に関する研究の現状とこれから

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 128 回:コミュニティーのレジリエンスの測定方法に関する研究の現状とこれから
Hoang Long Nguyen他 / Modelling, Measuring, and Visualising Community Resilience: A Systematic Review

2000〜2020 年の間に発表された、コミュニティのレジリエンスのモデリング、測定、可視化に関する文献を対象として系統的文献レビューを実施した結果に基づいて書かれた論文です。

これまでの研究において、コミュニティのレジリエンスを構成する要素や特性がどのように考えられているかが俯瞰できる論文となっています。コミュニティのレジリエンスの概念や測定に関する論文のカタログとしても利用価値の高い論文だと思います。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/38tv5p1

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 津波に被災した地域コミュニティーのレジリエンスを評価した事例

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 126 回:津波に被災した地域コミュニティーのレジリエンスを評価した事例
Sari 他 / Measuring Community Resilience to the Tsunami Disaster

2018 年 12 月 22 日にインドネシアで発生したスンダ海峡津波で被災した地域において、The Integrated Concept of Community Resilience(略称 ICRR)と呼ばれる手法に基づいて、地域コミュニティーのレジリエンスを評価した事例です。

この手法においては、コミュニティのレジリエンスを次の 3 つの観点から評価するようになっています。

  • 社会的、文化的、経済的資本(social, cultural and economical capital)
  • 災害リスクに関するガバナンス(disaster risk governance)
  • 災害を考慮した空間計画(disaster-based spatial planning)

私自身はこれらのうち、特に「災害を考慮した空間計画」が含まれていることが興味深いと思いました。国連防災機関(UNDRR)がこれまでに発行してきた「Global Assessment Report」(略称GAR)でも、自然ハザードに対して脆弱な地域における対策を強化することや、自然ハザードへの暴露(exposure)を増やすような投資を減らすことなど、空間計画において災害リスク低減を考慮することの重要性が繰り返し喚起されており、このような観点は今後ますます注目されるものと思われます。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/37qyYKN

 


(Scenes from a beach in Banten after tsunami struck / Photo by Indonesian National Armed Forces / https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=75277135 )

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> サプライチェーン・レジリエンスの概念的フレームワーク

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 125 回:サプライチェーン・レジリエンスの概念的フレームワーク
Ponomarov 他 / Understanding the concept of supply chain resilience

生態学、社会学、心理学、経済学といった幅広い分野を対象とした文献レビューの結果を踏まえて、レジリエンスがどのようにとらえられ、定義されているか概観した上で、物流に関する能力とサプライチェーン・レジリエンスとの関係に関する概念的フレームワーク(conceptual framework of the relationship between logistic capabilities and supply chain resilience)を提案している論文です。

これは 2009 年に発表された論文で、これ以降のサプライチェーンのレジリエンスに関する多くの論文から参照されていますので、多くの研究者に影響を与えた論文と言えるかと思います。

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/39dMbsY

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 企業のレジリエンスを評価するための枠組みの一例

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 124 回:企業のレジリエンスを評価するための枠組みの一例
Sanchis 他 / Definition of a framework to support strategic decisions to improve Enterprise Resilience

企業のレジリエンスを評価・測定するためのフレームワークを、a)脆弱性(vulnerability)、b)適応する能力(adaptative capacity)、c)復旧する能力(recovery ability)という 3 つの特性に基づいて提案されている論文を紹介しています。2013 年に発表された論文です。

この論文では、企業のレジリエンスに関連する過去の論文の内容から前述の 3 つの特性が見いだされていますが、一方でこれら 3 つの特性の全てがカバーされている論文が少ないことも指摘されています。このような問題意識に基づいて、この論文で提案されているフレームワークは、これらの 3 つの特性を全て網羅的に検討するように構成されています。

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/3lG67s3

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 論文を通して知る、企業のレジリエンスに関する研究の現状

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 122 回:論文を通して知る、企業のレジリエンスに関する研究の現状
Conz 他 / A dynamic perspective on the resilience of firms: A systematic literature review and a framework for future research

ビジネスや経営学の分野において、企業のレジリエンスはどのように定義され、概念化されているかを探るために、関連する論文について系統的文献レビューを行った結果に基づいて書かれた論文です。

本論文には、収集された 775 本の論文の中から検討対象として絞り込まれた論文 66 本に記述されているレジリエンスの定義が全て列挙されています。また、これらの論文における様々な定義や概念を包含するような、企業のレジリエンスのフレームワーク案が提示されています。

このような論文を読むと、企業や組織のレジリエンスに関する定義や概念がいかに多様化しているか、これらに関する研究がいかに多くの分野や学会に分散しているか、改めて分かります。

下記 URL をクリックしてお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/3mqdjbv

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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