月別アーカイブ: 2021年1月

寄稿> 世界の企業はレピュテーションのリスクマネジメントにどのように取り組んでいるのか?

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 132 回:世界の企業はレピュテーションのリスクマネジメントにどのように取り組んでいるのか?
Willis Towers Watson / Global reputational risk management survey

企業の経営者やリスクマネジメント担当者 200 人を対象として行ったアンケート調査の結果をまとめたもので、彼らがレピュテーションに関するリスクマネジメントに対して抱いている問題意識や、直面している課題などに関する調査結果が掲載されています。

個人的な関心事でもあるのですが、レピュテーションに対する損失が生じた影響として、ESG 格付けの低下があったという回答が 29% あったことがとても興味深いと思いました。ESG 投資はこれから伸びていく(というか、伸びてほしい)と思っていますので、ESG 格付けに対する関心は今後ますます高くなっていくと思われます。

また、企業がレピュテーションに関するリスクマネジメントにおいて、NGO などによるリサーチを参考にしているという回答が 29% あったことも興味深いと思います。NGO の影響力が高まっている状況が、こういうところにも表れてくるのですね。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/2YdGODk

 

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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「事業継続マネジメント(BCM)は中小企業には難しい」というのは誤解です

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これまでのコンサルタントとしての経験の中で、中小企業の方々と事業継続マネジメントに関するお話をする機会が数多くありましたが、そのような場で「大企業のように人もお金も余裕のない中小企業にとっては、BCM に取り組むのは難しい」という声をよく聞きます。

ところが、これには典型的な誤解が 2 つ含まれています。

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大企業には BCP に取り組む余裕がある?

1 つめの誤解は、「大企業には BCM に取り組む余裕がある」という点です。確かに大企業は多数の従業員を抱えていますが、一般的に企業としては収益を生む業務により多くの人員を投入したいため、総務や人事、経理などのいわゆる間接部門は非常に少ない人数で回している企業が多いものです。そのような状況では、BCM に関連する業務のために割ける人数も限定的になります。

私自身がこれまでにコンサルティングで関わってきた大企業でも、お客様側のご担当者はほぼ例外なく、他の業務のために多忙な中で BCM に取り組んでおられました。これはお金に関しても同様で、BCM のために十分な予算を確保しておられる企業は決して多くありません。

実は中小企業のほうが有利なこともある

2 つめの誤解は、「中小企業が BCP を作ることは大企業に比べて難しい」と思われている点です。実際は全く逆で、BCP を作るためのプロセスにおいては、大企業の方が作業量も多くなりますし難易度も高くなります。

詳しくは別の記事として後日まとめたいと思いますが、BCP を作るためには自社の製品またはサービスの提供が中断した場合の影響度合いを分析したり、事業再開における優先順位を決めたりする必要があります。また重要な経営資源に対するリスクアセスメントも必要です。大企業でこれらを実施する場合、多くの部署から様々な情報を集めて分析したり、意見を聞いたり、場合によっては部門間での調整が必要になったりするため、企業の規模などによっては数ヵ月かかることも珍しくありません。

一方で事業内容がシンプルな中小企業であれば、経営者を中心に主要なメンバーが集まって議論すれば、非常に短期間でこれらを済ませることができます。私自身の経験でも、前述のプロセスを 1 日で完了できた例が何度もあります。この点においてはむしろ中小企業の方が有利なのです。

なお、どこかから BCP の雛形を入手し、適当に自社の情報を書き込んで、とりあえず形式的にでも BCP を作ってしまうという方法もあります(そんないい加減な方法を勧めるのはいかがなものか?というご意見もあろうかと思いますが、この点については後日、別の記事で述べたいと思います)。この場合、前述のようなプロセスは必要ありませんので、BCP 作成の作業量や難易度は大企業でも中小企業でも同じです。しかしながら、大企業の経営層がこのような形式だけの文書を承認してくれるとは考えにくいので、このような観点からも中小企業の方が BCP を作りやすいと言えます。

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特に中小企業の皆様におかれましては、このような誤解を払拭していただき、できるところから少しずつでも BCM に取り組んでいただければと思います。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 欧州におけるリスクマネジャーのパンデミック対応の現状

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 131 回:欧州におけるリスクマネジャーのパンデミック対応の現状
FERMA / Risk Management, Recovery And Resilience – COVID-19 Survey Report 2020

欧州リスクマネジメント協議会(Federation of European Risk Management Associations:略称 FERMA)が、欧州 21 ヶ国のリスクマネジャーを対象として、新型コロナウイルスのパンデミックへの対応状況に関して行ったアンケート調査の結果がまとめられています。

この報告書の特徴のひとつは、パンデミックのような事態によって発生する大規模な損失に役立つ事業中断保険がないことや、実際に保険の活用が進んでいない状況を示すデータがまとめられ、これが FERMA から EU に対して出された政策提言の根拠になっていることです。

日本においても事業中断保険の活用はあまり進んでいないようですので、このような資料をきっかけにして、日本でも関心や問題意識が高まればと考えておりますが、いかがでしょうか。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/2M6T6dT

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> DRI 会員がとらえた世界規模でのリスクのトレンド

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 130 回:DRI 会員がとらえた世界規模でのリスクのトレンド
DRI International / 6th Annual DRI International Global Risk and Resilience Trends Report

米国に本拠地を置く非営利団体で、BCM の普及啓発を進めている DRI International が発表した報告書で、2020年におけるリスクに関するさまざまなトレンドを把握しつつ、これが今後どのように変化し得るかが考察されています。

報告書は主に、アンケート調査の結果に基づいて、今後どのようなリスクに留意していくべきかがまとめられていますが、今年はこれに加えて、新型コロナウイルスのパンデミックに対する回答者の準備・対応状況に関する調査結果なども掲載されています。

 

余談かつ全く個人的な話ですが、この調査において中心的な役割を担っている DRI Future Vision Committee には、BCI から DRI International に移った方が 2 人おられます。いずれも私が BCI で大変お世話になった方々であり、居場所が変わってもなお活躍されている姿を見られるのは嬉しいものです。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/3ib9je1

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> COVID-19 パンデミックに対して BCM がどのように役立ったか

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 129 回:COVID-19 パンデミックに対して BCM がどのように役立ったか
Controllit / Effectiveness on BCM: During the COVID-19 Pandemic

事業継続マネジメント(BCM)や IT サービス継続性マネジメントなどのコンサルティングや、これらに関するソフトウェアの開発・提供を行っている Controllit 社による調査結果です。

BCP とパンデミック対応計画(報告書中では「pandemic plan」と表記されている)とを区別した上で、回答者の 8 割近くが、パンデミックによる損失を減らすために BCM が役に立ったと回答しています。

BCP だけでなく BCM の活動全般がパンデミック対応にどのように役に立ったかがデータとして表れている、興味深いレポートだと思います。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/38fFtSi

 

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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