日別アーカイブ: 2021/01/26

寄稿> 世界の企業はレピュテーションのリスクマネジメントにどのように取り組んでいるのか?

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 132 回:世界の企業はレピュテーションのリスクマネジメントにどのように取り組んでいるのか?
Willis Towers Watson / Global reputational risk management survey

企業の経営者やリスクマネジメント担当者 200 人を対象として行ったアンケート調査の結果をまとめたもので、彼らがレピュテーションに関するリスクマネジメントに対して抱いている問題意識や、直面している課題などに関する調査結果が掲載されています。

個人的な関心事でもあるのですが、レピュテーションに対する損失が生じた影響として、ESG 格付けの低下があったという回答が 29% あったことがとても興味深いと思いました。ESG 投資はこれから伸びていく(というか、伸びてほしい)と思っていますので、ESG 格付けに対する関心は今後ますます高くなっていくと思われます。

また、企業がレピュテーションに関するリスクマネジメントにおいて、NGO などによるリサーチを参考にしているという回答が 29% あったことも興味深いと思います。NGO の影響力が高まっている状況が、こういうところにも表れてくるのですね。

 

下記リンクからお読みいただければ幸いです。
http://office-src.biz/2YdGODk

 

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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「事業継続マネジメント(BCM)は中小企業には難しい」というのは誤解です

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これまでのコンサルタントとしての経験の中で、中小企業の方々と事業継続マネジメントに関するお話をする機会が数多くありましたが、そのような場で「大企業のように人もお金も余裕のない中小企業にとっては、BCM に取り組むのは難しい」という声をよく聞きます。

ところが、これには典型的な誤解が 2 つ含まれています。

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大企業には BCP に取り組む余裕がある?

1 つめの誤解は、「大企業には BCM に取り組む余裕がある」という点です。確かに大企業は多数の従業員を抱えていますが、一般的に企業としては収益を生む業務により多くの人員を投入したいため、総務や人事、経理などのいわゆる間接部門は非常に少ない人数で回している企業が多いものです。そのような状況では、BCM に関連する業務のために割ける人数も限定的になります。

私自身がこれまでにコンサルティングで関わってきた大企業でも、お客様側のご担当者はほぼ例外なく、他の業務のために多忙な中で BCM に取り組んでおられました。これはお金に関しても同様で、BCM のために十分な予算を確保しておられる企業は決して多くありません。

実は中小企業のほうが有利なこともある

2 つめの誤解は、「中小企業が BCP を作ることは大企業に比べて難しい」と思われている点です。実際は全く逆で、BCP を作るためのプロセスにおいては、大企業の方が作業量も多くなりますし難易度も高くなります。

詳しくは別の記事として後日まとめたいと思いますが、BCP を作るためには自社の製品またはサービスの提供が中断した場合の影響度合いを分析したり、事業再開における優先順位を決めたりする必要があります。また重要な経営資源に対するリスクアセスメントも必要です。大企業でこれらを実施する場合、多くの部署から様々な情報を集めて分析したり、意見を聞いたり、場合によっては部門間での調整が必要になったりするため、企業の規模などによっては数ヵ月かかることも珍しくありません。

一方で事業内容がシンプルな中小企業であれば、経営者を中心に主要なメンバーが集まって議論すれば、非常に短期間でこれらを済ませることができます。私自身の経験でも、前述のプロセスを 1 日で完了できた例が何度もあります。この点においてはむしろ中小企業の方が有利なのです。

なお、どこかから BCP の雛形を入手し、適当に自社の情報を書き込んで、とりあえず形式的にでも BCP を作ってしまうという方法もあります(そんないい加減な方法を勧めるのはいかがなものか?というご意見もあろうかと思いますが、この点については後日、別の記事で述べたいと思います)。この場合、前述のようなプロセスは必要ありませんので、BCP 作成の作業量や難易度は大企業でも中小企業でも同じです。しかしながら、大企業の経営層がこのような形式だけの文書を承認してくれるとは考えにくいので、このような観点からも中小企業の方が BCP を作りやすいと言えます。

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特に中小企業の皆様におかれましては、このような誤解を払拭していただき、できるところから少しずつでも BCM に取り組んでいただければと思います。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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