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ISO 22361 – 新しい国際規格の開発が始まってるようです

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某社からメールで届いたニュースの中に「ISO 22361」という記述がありました。最初は「ISO 22316」のタイプミスかと思ったのですが、説明の内容が ISO 22316 と全然違うので、ISO の Web サイトを調べてみたところ、「Security and resilience — Crisis Management — Guidelines for developing a strategic capability」(セキュリティとレジリエンス – 危機管理 – 戦略的な能力を開発するためのガイドライン)というタイトルで、新しい規格の開発が進められているとの事でした。今のところ「AWI」(Approved new Work Item)というステータスなので、まだドラフトすら出来ていないという状況だと思われます。

ISO の 223 系列の規格制定を担当している技術委員会「TC292」の Web サイトで、どのような規格の開発を目指しているかが説明されています。こちらの説明によると危機管理における戦略的意思決定者(つまり経営層)のためのガイドラインとの事ですので、どのような規格になるのか今から楽しみです。

ちなみに、このプロジェクトのリーダーは Kevin Brear という方で、英国にある Grant Thornton というコンサルティングファームでシニアマネージャーを務めておられる方のようです。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸




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BSI ジャパンが国内で初めて ISO 22301:2019 での審査機関認定

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BSI ジャパンが 6 月 12 日に同社 Web サイトで発表したところによると、事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格である ISO 22301 の 2019 年版に基づく審査を行うことができる、審査機関としての認定を受けたとのことです。

BSI ジャパンの Web サイトでの発表内容はこちら:
https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/media-centre/press-release/2020/june-2020/Info-0612/

JIS 規格(JIS Q 22301)がまだ改定されていないので、英文の規格に基づいて審査されることになりますが、実質的には恐らく日本規格協会から販売されている日英対訳版か、BSI ジャパンが独自に和訳したものが使われるのではないかと思います。いずれにしても、日本の組織が 2019 年版で審査を受けられる状況になったのは良いことですね。

ISO 22301 が昨年秋に改定されて以来、早くから 2019 年版に基づく解説や審査員トレーニングなどを手掛けてこられた BSI ジャパンだからこそ、実現できたのだろうと思います。




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今年の BCI World Conference and Exhibition はオンライン開催

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毎年 11 月にロンドンで開催されていた BCI World Conference and Exhibition が、新型コロナウイルスの影響で、今年はオンラインでの開催となることが発表されました。

BCI Web サイト: BCI World Goes Virtual
https://www.thebci.org/news/bci-world-goes-virtual.html

詳細はまだ不明ですが、日本から参加しやすくなることは間違いないと思います。今後の情報を楽しみに待ちたいと思います。

本来は今年と来年の 2 回は場所をバーミンガムに移して行われる予定でしたが、注目されていたバーミンガムでの初開催は来年に持ち越しとなりました。この点はちょっと残念な感じもします。




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BCI Competency Framework が公開されました

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BCI が今日(2020 年 5 月 22 日) 「BCI Competency Framework」を公開しました。

これは事業継続マネジメント(BCM)の実務者や専門家に求められる能力(competency)を体系的にまとめたものです。昨年 11 月に開催された Volunteers Conference (BCI 各国支部の代表などが集まる会議)では開発中のドラフトが開示されたので、私もその時にドラフトを見て説明を受けていましたが、今週開催されていた Business Continuity Awareness Week(BCAW)に合わせて本日のお披露目となりました。

BCI は BCM に関するガイドラインとして「BCI Good Practice Guidelines」(GPG)を 2001 年に発行し、これまでアップデートを重ねて来ましたが、これはあくまでも BCM の実践に必要な知識や方法論を体系化したものであり、実践する人々の能力については「PP2 Embedding」というセクションの中での概論的な説明にとどまっていました。したがって今回発表された Competency Framework は、GPG を補完するような位置づけになるかと思います。

なお、BCAW におけるオンラインセミナーの中でも Competency Framework を説明するためのセッションが設けられたので、本日聴講しました。多くの仕事が人工知能(AI)に取って代わられていくという環境変化の中で、事業継続のプロがどのような能力開発を目指すべきかという観点も考慮して、Competency Framework の開発が進められたというような趣旨の説明がありました。私自身にとっても、この分野のプロとして、これからどのような勉強をすべきなのか、どのような方面の経験を積むべきなのかを考える上で、この Competency Framework が役に立つのではないかと思いました。

下記リンク先(BCI の Web サイト)からダウンロードできます(サイトへのログインが必要)。
https://www.thebci.org/resource/bci-competency-framework.html




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BCI による無料セミナープログラムが発表されました(Business Continuity Awareness Week)

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BCI は毎年「Business Continuity Awareness Week」という週を設けて、事業継続への取り組みに対する認識向上のためのキャンペーンを行っています。これをそのまま和訳すると「事業継続に対する認識向上週間」という感じになりますが、うまい訳が見つからないので、本稿では略称の BCAW で通したいと思います。今年は 5 月 18 日(月)から 22 日(金)までが BCAW に設定されています。

今年は「We are Stronger Together」というテーマで展開されます。

キャンペーンの一環として開催される無料オンラインセミナー(Webinar)のプログラムが昨日公開されました。全て英語で行われますので、若干敷居が高いですが、新型コロナウィルスに関連するトピックも含めて様々な話題が扱われ、この分野における海外のプロフェッショナルがどのような視点を持っているかを知ることもでき、視野を広げるのにも役立ちますので、ご視聴をお勧めしたいと思います。

プログラム全体は 3 つの Streams に分かれています。

  • Stream #1 – Collaboration & Knowledge Sharing in SMEs (中小企業におけるコラボレーションと知識共有)
  • Stream #2 – Advocacy in Large Organizations (大規模な組織におけるアドボカシー)
  • Stream #3 – COVID-19 & Pandemic Planning (新型コロナウイルスおよびパンデミック対策計画)

プログラム全体は下記リンク先に公開されていますので、ご興味のあるセッションを選んで聴講していただければと思います。なお開催時刻はグリニッジ標準時(GMT)ですのでご注意下さい。

https://www.thebci.org/event-detail/event-calendar/business-continuity-awareness-week–bcaw–2020.html#webinar-programme-




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事業継続マネジメント(BCM)関係者の報酬調査

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BCI が米国の BC Management 社と共同で実施した、BCM 関係者の報酬調査の結果が、「BC Management Compensation Report 2020」として 5 月 7 日に公開されました。このレポートは BCI の Web サイト(下記)からダウンロードできます。

BC Management Compensation Report 2020
https://www.thebci.org/resource/bc-management-compensation-report-2020-.html

BC Management 社は 35 年にわたって事業継続や IT の災害復旧(disaster recovery)に関する分野に特化した人材紹介サービスを行っている会社で、現在は Avalution Consulting 社の傘下となっています。もともと BC Management 社は単独で「Compensation Report」を実施していましたが、今回は BCI との共同調査という形になっています。

報告書は 74 ページありますが、調査結果の一部だけ紹介させていただくと、世界の BCM 関係者の平均年収は次のようになっています。なお、この調査においては正社員の基本給のみが集計対象となっており、契約社員などは含まれていません。

  • 全世界平均: $110,340
  • アジア太平洋地域平均: $110.414
  • 北米・カリブ海地域平均: $122,899
  • 欧州平均: $84,116
  • 中東・北アフリカ平均: $106,986
  • アフリカ平均: $51,287
  • 南米平均: $31,972

この調査には 57 ヶ国から 700 人くらいが回答しているそうですが、日本人からの回答はなかったようです(恐らく調査が英語だからだと思いますが)。したがって上の数字には日本の事情は反映されていません。

ちなみに国別の平均も算出されており、次の図のように示されています(小さくて字まで読めないと思いますので、お読みになりたい方は報告書をダウンロードしていただければと思います)。米国においては州別の平均まで出されています。

日本では人材の流動性がさほど高くないこともあって、このようなデータは出てきにくいと思いますが、世界で事業継続の分野における専門性がどのように評価されているということが分かる、貴重なデータとなっています。




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「レジリエンス認証」第 1 回の募集期間が延長されました

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一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が運営している「レジリエンス認証」の、今年度第 1 回の募集期間が 6 月 19 日(金)まで延長されました。

レジリエンス認証事務局によると、新型コロナウィルスの影響で、当初の締め切り(5 月 22 日(金))までに申請が間に合わないという連絡が何件か入っているため、特例措置として募集期間が延長されるそうです。詳しくは下記リンク先をご参照いただきたいのですが、審査日程や登録手続きも含めて、概ね一ヶ月程度後ろにずれることになります。

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会 レジリエンス認証事務局
「2020年度第1回レジリエンス認証募集期間延長について」
http://resilience-jp.biz/wp-content/uploads/2020/05/20200511_2020.1boshukikanhenko_2.pdf

なお、今年度第 2 回、第 3 回の募集期間については、今のところ当初の予定通りとのことです。

「レジリエンス認証」は ISO のような国際規格とは異なり、日本独自の制度ですが、事業継続のための取組状況を第三者の目で評価してもらうことは様々なメリットがあります。まだ認証を受けたことがない企業におかれましては、応募を検討されてはいかがでしょうか?




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BCI 機関誌『Continuity & Resilience』2020 年第 1 四半期号発行

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BCI の機関誌『Continuity & Resilience』の、2020 年第 1 四半期号が 3 月 20 日に発行されました。下記 URL からダウンロードできます(BCI 会員は無料/非会員は年間 15 ポンド)。

Continuity & Resilience Magazine
https://www.thebci.org/resource/continuity-resilience-magazine-q1-2020.html

表紙は今回のテーマ「Adapt to survive」に合わせてこのようになっております。

目次の内容をざっくりご紹介します。世界的な BCM 業界でどのような話題に興味を持たれているかがわかります。

【特集記事】

  • 最適者生存(Survival of the fittest)
  • 特別レポート:Thought leadership
  • 感情的知性(Emotional intelligence)
  • リスクについてのコミュニケーション

【一般記事】

  • 議論:新しい機能(business function)を開始するときに、混乱(disruption)をどのように最小限におさえるか
  • 問題提起:業務環境は女性にとってフレンドリーか?(BCI で Women in Resilience という活動のリーダーである Gianna Detoni 氏)
  • 次世代人材の紹介:Philamlife 社の Jan Kevin Rico 氏
  • 業界や新製品のニュース
  • BCI からのお知らせ …..など

特別レポートのテーマである「Thought leadership」というのは、一言で和訳しにくいのですが、先を見据えた思想的なリーダーシップというような意味合いのようで、BCI ではよく使われている言葉です。今回はこの Thought leadership に関して 7 ページが割かれ、BCI の Executive Director である David Thorp 氏をはじめとして、これから BCI が進むべき方向性について議論をしているキーパーソンの方々が寄稿されています。




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BCI がブランドデザインを一新

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BCM の専門家や実務者による非営利団体である BCI(The Business Continuity Institute)がブランドデザインを一新しました。「Leading the way to resilience」というフレーズを掲げ、全面的にリニューアルされたロゴデザインや Web サイトが今日公開されました。

BCI Web サイト:
https://www.thebci.org/

今後発表される調査レポートなども新しいデザインで作成されることになると思いますので、ますます楽しみです。




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ISO 22313 の 2020 年改訂版が発行されました

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事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する国際規格「ISO 22313」の 2020 年版が ISO の Web サイトで購入可能になっていました。

『ISO 22313:2020 Security and resilience — Business continuity management systems — Guidance on the use of ISO 22301』
https://www.iso.org/standard/75107.html

英日対訳版や JIS 規格の発行まではしばらく時間がかかると思いますので、日本国内における実務はもうしばらく旧版ベースにならざるを得ないと思いますが、今のうちから英語版で勉強しておかなければ、と思います。

【2020.2.27 追記】
日本規格協会の Web サイトでも購入できるようになりました。
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=ISO+22313%3A2020

なお、今のところ旧版も引き続き購入可能な状況にあります。




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