マネジメントシステム」タグアーカイブ

統合マネジメントシステムの事例および関連情報

このエントリーをはてなブックマークに追加

ある案件のために調べたのでメモ。

リスク対策.com: 統合マネジメントシステムが育てる従業員のリスクマインド(堀場製作所)
https://www.risktaisaku.com/articles/-/75860

HORIBAグループ: 統合マネジメントシステム
https://www.horiba.com/jpn/company/social-responsibility/horibas-csr/integrated-management-system/

LRQA: 宇部興産株式会社
https://www.lrqa.com/ja-jp/case-studies/ube-industries-14813-ohsas-18001/

東洋製罐株式会社
https://www.jqa.jp/about_jqa/case/iso/plural/case02/index.html

株式会社ウェルシィ
https://www.jqa.jp/about_jqa/case/iso/plural/case03/index.html

JQA: マネジメントシステム統合プログラム
https://www.jqa.jp/service_list/management/plural/

–   –   –   –   –

事業継続マネジメント(BCM)に関するガイドブックを出版させていただきました。特に中小企業の皆様が自力でに取り組まれることを想定して執筆させていただきましたので、お役立ていただければ幸いです。

田代邦幸(著)『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)1,980 円(税込)

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

書籍紹介『見るみる BCP・事業継続マネジメント・ISO 22301』(深田博史・寺田和正)

このエントリーをはてなブックマークに追加

本書は恐らく、ISO 22301 の 2019 年版、およびその日本語訳である JIS Q 22301 の 2020 年版に準拠して書かれた最初の本ではないかと思います。

経歴を拝見したところ、著者のお二人はマネジメントシステム(および関連する規格)に関するスペシャリストのようです。同著者による「見るみる」シリーズとして、BCM 以外にも品質、環境、個人情報、食品安全衛生(HACCP)といったマネジメントシステムに関する書籍が、日本規格協会から出版されています。

本書はこのような、マネジメントシステムのスペシャリストが BCM の参考書を執筆されたことの意義や利点が、とても良い形であらわれていると思います。規格に準拠した形で書かれてはいますが、認証取得する/しないに関わらず、これから BCM に取り組み始める(もしくは既に取り組んでおられる)多くの方々に読んでいただきたいと思います。

–  –  –  –  –

【書籍情報】

深田博史・寺田和正(2021)『見るみるBCP・事業継続マネジメント・ISO 22301: イラストとワークブックで事業継続計画の策定,運用,復旧,改善の要点を理解』日本規格協会

Amazon リンク

–  –  –  –  –

私が思うに、本書の最も良いところは次のような点であり、これらはいずれもマネジメントシステムの使いこなし方を熟知しているからこそ実現できたのではないかと思います。

  • 用語の定義が正確で、国際規格に忠実である。
  • 継続的なマネジメント活動として取り組むことを前提として書かれている。特に、小さく始めて早めに成果を得てから対象範囲を拡大していくというアプローチが明記されている。
  • 日常業務の中で事業継続の観点から実施すべきことが、品質、環境、情報セキュリティ、労働安全衛生といった他のマネジメント領域と関連させて説明されている(しかも本の中で比較的最初の方で)。

私も仕事柄、BCM の参考書は多数見てきましたが、残念ながら上の 3 点が押さえられている本は非常に少ないです。

また、マネジメントシステムという観点とは異なりますが、事業継続に関連する資源や、演習プログラムに関する記述など、規格に忠実に書かれた結果として一貫性を保って整然と説明されている部分もあります。余談ですが、こういうところは下手に自己流で書こうとして、かえって分かりにくくなっている本も多いものです。

BCP を作るだけでなく、その実装として必要な活動についても触れられている点や、非常事態が発生した場合にまず BCP を被災状況に合わせて修正すべきであることが明記されている点も重要です。BCP の作り方に終始した参考書では、このような実務的な内容が書かれないこともあります。

本書が特にユニークなのは第 7 章で、言わば ISO 22301 の読み解き方の解説となっています。特に規格の箇条 4〜10 に関しては、もともと読みにくい文体で書かれている規格本文の内容が、こなれた文体で要約されていて、規格で言わんとしていることをザックリ掴みやすくなっています。もし認証取得を目指すならば、ちゃんと規格の原文(必要に応じて ISO の英文)を読み込んで、要求事項を正しく理解する必要がありますが、「認証取得は目指していないが規格に含まれているノウハウやエッセンスを採り入れたい」という方々にとっては、規格本文よりも本書の方が分かりやすくて便利かも知れません。

強いて本書の弱点を挙げるとすれば、事業影響度分析やリスクアセスメントに関する方法論が、あまり具体的に書かれていないことです、しかしながら、それは他の参考書などで補えばいい話です(そのうち自分自身でもそのような本を書こうとも思っていますが)。まずは本書で BCM の全体像を掴んで、体系的かつ組織的なマネジメント活動として取り組み、組織に定着させていくことを目指すことをお勧めしたいと思います。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

ISO 22313 の 2020 年改訂版が発行されました

このエントリーをはてなブックマークに追加

事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する国際規格「ISO 22313」の 2020 年版が ISO の Web サイトで購入可能になっていました。

『ISO 22313:2020 Security and resilience — Business continuity management systems — Guidance on the use of ISO 22301』
https://www.iso.org/standard/75107.html

英日対訳版や JIS 規格の発行まではしばらく時間がかかると思いますので、日本国内における実務はもうしばらく旧版ベースにならざるを得ないと思いますが、今のうちから英語版で勉強しておかなければ、と思います。

【2020.2.27 追記】
日本規格協会の Web サイトでも購入できるようになりました。
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=ISO+22313%3A2020

なお、今のところ旧版も引き続き購入可能な状況にあります。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加