鹿児島銀行がグループ会社の九州経済研究所や倉庫業の九州共同(株)などと組んで事業継続計画(BCP)策定を支援するサービスを始めたそうです。
「鹿児島銀、BCP策定支援サービス 」(日経新聞 Web サイト 2019/10/23 付記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51293690T21C19A0LX0000/
鹿児島銀行 2019/10/21 付プレスリリース
https://www.kagin.co.jp/library/pdf_release/news20191021_021.pdf
九州経済研究所 Web サイト(https://www.ker.co.jp)に掲載されている同研究所のコンサルティングサービスには、今のところ BCP に関するコンサルティングが掲載されていませんので、これを機に新規参入されたのかもしれません。いずれにしても、事業継続マネジメント(BCM)に関するビジネスに取り組む方々が増えるのは、BCM の普及に繋がると思います。
しかも本件においては、鹿児島銀行の営業担当者が企業からニーズを聞き出して九州経済研究所のコンサルタントに繋ぐという事ですので、地域密着の営業網を通じて BCM の普及が進む可能性が期待できます。
なお九州共同(株) の Web サイト(https://www.k-kyodo.co.jp)には、本件に関する情報は見当たりませんでした。
ところで、鹿児島銀行のプレスリリースには、「地域別 BCP 策定率」として次のような数字が掲載されています。
- 全国平均: 15.0%
- 鹿児島県: 11.3%
- 宮崎県: 16.7%
- 沖縄県: 10.5%
「民間調査会社調べ」としか書いてありませんので情報源が不明ですが、先日このブログでご紹介した日本商工会議所 LOBO 調査での全国平均が 14.5%、帝国データバンク千葉支店による調査での千葉県内の企業における BCP 策定率が 14.9% であり、上の数字ととても近いので、やはり日本企業における BCP 策定率の相場感はこのくらいなのかな、と思います。