日別アーカイブ: 2020/03/06

書籍紹介『3D地図でわかる日本列島地形図鑑』髙田将志(監修)

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地形に応じた災害リスクに関する理解を深めるために有用な本を見つけましたのでご紹介します。

第 1 章は「列島の地形とそのしくみ」で、日本列島に多く見られる様々な地形の特徴が解説されています。全て実在の地形を題材にしてカラーで図解されていて、とても分かりやすいです。

例えば河成段丘に関してはこんな感じ。

扇状地はこんな感じです。

続く第 2 章「列島の歴史」では、日本列島や各地の地形がどのように形成されたかが解説されており、さらに第 3 章「列島各地の地形」では、日本各地で特徴的な地形を持つ地域 28 ヶ所(例えば利根川流域、京都・奈良盆地、中央構造線など)が図解されています。

自然災害が発生するリスクは地形と深く関わっています。本書もそのような問題意識に基づいて、第 1 章の中に「災害にむすびつく地形」というセクションがあり、実際に自然災害による被害が発生した倉敷市真備町や広島市の八木地区などの地形が図解で解説されています。

本書で説明されている様々な地形やその特徴、災害リスクとの関連を理解できれば、もしお住いの地域が本書で直接解説されていなかったとしても、類似の地形に対する解説を参照することで、お住いの地域における災害リスクについて考える際に役に立つのではないかと思います。

また、かつて本サイトで紹介した次の書籍にも、災害に関連する地形に関する詳しい説明がありますので、本書と合わせて活用すると良いのではないかと思います。

 

【書籍情報】

髙田 将志(監修)(2019)『3D地図でわかる日本列島地形図鑑』成美堂出版

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合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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