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危機管理能力と事態対応能力とは別(元航空自衛隊空将の講演より)

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東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展(RISCON)2020」で、10/23(金)の 12 時より、元航空自衛隊空将の山田真史さんの講演を聴講させていただきました。

特に指揮官の責務という観点からいろいろなお話がありましたが、やはり自衛隊で司令官を務めておられた方の話には重みがあります。

特に印象に残ったのは、「危機管理能力と事態対応能力は別物だ」ということでした。

個人的な見解としてではありますが、山田さんによると「事態対応能力」とは、発生した事態に対して情報収集と分析を行い、必要に応じて計画を修正し、命令を実行し、成果分析や情報発信を行うという一連の活動を通して事態を終着点に導く能力で、これに対して「危機管理能力」とは、事態に対する計画立案と予防措置ができる能力との事でした。

私自身はあまりこのように区別して考えたことはありませんでしたが、とても説得力があり、腑に落ちました。企業であれば、どちらかというと危機管理能力は経営層や上級管理職層、事態対応能力はより現場に近い実務レベルに求められる能力だと思いました。

 

私自身も、自衛隊を退職された後に、自治体の危機管理鑑や企業の危機管理担当などとして活躍されている方々と一緒に仕事をさせていただいた経験が何度かあり、そのような方々から私自身も学ばせていただきました。自衛隊でのノウハウや経験を生かして、自治体や企業で働く方が増え、そのような方々から危機管理、緊急事態対応、災害対応等に関するノウハウや心構えを学ぶ人が増えることが、社会全体の対応力を引き上げていくことになるのではないでしょうか。

これからも多くの退職自衛隊の皆様に、様々なフィールドで活躍していただきたいと思います。

 

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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陸上自衛隊の仮設浴場の現物を拝見

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毎年恒例の「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2020」で、陸上自衛隊の仮設浴場が展示されていました。

大規模災害が発生した際などに被災地に設営されるものですが、万が一の軍事行動で部隊を展開した際にも全く同じように設営されるそうです。

仮設浴場なので、もっと簡素なものかと思いましたが、蛇口やシャワーなども銭湯などで使われているものと同じような一般的なものが備えられていて、ちゃんと普通の風呂でした。
(実際に設営される際には、この浴槽とシャワーが備えられたテントがもう一つ設営されるそうです。)

ボイラーと発電機。

こちらが貯水槽。10kl 入るようです。

スタッフが 7 人いれば 3 時間程度で設営できるそうです。

こういう設備の出番がないのが一番ですが、災害派遣などで今後も活躍される機会があると思います。がんばっていただきたいと思います。いつもお疲れさまです。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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