月別アーカイブ: 2020年6月

寄稿> 各国のビジネス環境におけるリスクの総合的ランキング 2020 年版

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 103 回:各国のビジネス環境におけるリスクの総合的ランキング 2020 年版
2020 FM Global Resilience Index

米国の損害保険会社 FM Global が毎年発表している、国・地域ごとのビジネス環境に関するリスクの評価結果の 2020 年版をご紹介しています。Web サイト上でのインタラクティブなインターフェイスで、複数の国・地域間で大まかな状況の把握や比較をするのに便利なデータベースとなっています。

下記 URL をクリックしてお読みいただければ幸いです。
https://office-src.biz/2UnkF44

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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note> 「BCP とは何か?」に関する情報が入り乱れているので整理したい

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「事業継続計画」の略である「BCP」という用語が、数年前から世間で広く使われるようになってきました。私自身が仕事で BCP に関わるようになったのは 2001 年ごろですが、それ以降に大規模な地震や感染症の流行が発生するたびに、BCP が話題に上ってきたように思います。

このような用語が広く認知されるようになるのは良いことなのですが、一方で本来の意味から微妙に外れた解釈や自己流の定義、さらには明らかな誤用まで入り乱れ、混沌とした状況となっています。

そこで、国際的に受け入れられている「BCP」の標準的な定義のポイントを、ISO 規格に基づいて解説させていただきました。下記リンク先よりお読みいただければ幸いです。

note:「BCP とは何か?」に関する情報が入り乱れているので整理したい
https://office-src.biz/3h1v5Qs

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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書籍紹介『阪神大震災 ― 日銀神戸支店長の行動日記』遠藤勝裕(著)

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本書は既に絶版となっているようですので、入手したければ古本をあたるしかありませんが、阪神淡路大震災における貴重な記録として大変価値のある本だと思います。震災発生当時に日銀の神戸支店長だった著者が自ら記録した内容を中心にまとめられた本です。

本書は 2 部構成となっていますが、阪神淡路大震災における対応の記録となっているのは第 1 部で、日本銀行の使命である通貨価値の安定と金融システムの安定を、震災直後の困難な状況においても完遂するために尽力された際の状況が、克明に記述されています。

全体で 187 ページある本書のうち第 1 部が 120 ページを占めており、そのうち 81 ページが発災当日(1 月 17 日)から 2 月上旬までの日銀支店長としての業務の記録となっています。このページ数を見るだけでも、本書における記録の詳しさを想像していただけるかと思います。

内容も、詳細かつ生々しく記述された文章に加えて、発災当日に手書きで作成された金融特例措置の通知文や、損傷銀行券の鑑定作業や金庫室内で散乱した札束を整理する作業などの写真など、多くの資料が収められています。

当時はインターネットも一般には使われていない時代でしたので、社会インフラの状況などは現在とは異なる部分も多いと思いますが、被災直後の行動や、必要となる物資などの問題に関しては、現在にも通じる教訓となる材料が豊富に含まれています。実は私自身も本書を古本屋で入手しましたが、手に入れられて本当に良かったと思えた本です。

 

【書籍情報】

遠藤勝裕(1995)『阪神大震災 ― 日銀神戸支店長の行動日記』日本信用調査株式会社出版部

《Amazon リンク》

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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ソーシャル・キャピタルに関する研究の流れを知るのに役立つ本

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一般社団法人レジリエンス研究会の「組織レジリエンス研究会」における議論の中で、災害に対する企業のレジリエンスにソーシャル・キャピタル(social capital)が与える影響を考慮すべきではないか、という意見がありました。しかしながら、このソーシャル・キャピタルという概念に関して、何となくどういうものかは知っているものの、議論に使えるほど理解していないことも認識しました。

「ソーシャル・キャピタル」については複数の定義が知られているようですが、まずはこれまでどのような研究が行われ、どのようなことが議論されているのかを知っておくのが大事だと思いますので、それらを知るために役立つ本について、ここにメモしておきます。

 

今村晴彦、園田紫乃、金子郁容(2010)『コミュニティのちから― “遠慮がちな” ソーシャル・キャピタルの発見』慶應義塾大学出版会

https://www.amazon.co.jp/dp/4766417526

第 2 章の「1 ソーシャル・キャピタルという考え方」の中で、116 〜 123 ページに、ソーシャル・キャピタルの概念や先行研究に関する記述があります。また内閣府国民生活局市民活動推進課が 2002 年に実施した「平成14年度 ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて」も紹介されていて、大変助かりました。

内閣府国民生活局市民活動推進課「平成14年度 ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて」
https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/2009izen-chousa/2009izen-sonota/2002social-capital

 

アルドリッチ, D. P.(2015)(石田祐・藤澤由和訳)『災害復興におけるソーシャル・キャピタルの役割とは何か:地域再建とレジリエンスの構築』ミネルヴァ書房

https://www.amazon.co.jp/dp/4623072665

第 1 章の「4 ソーシャル・キャピタル – 研究途上の要素」(16 〜 18 ページ)に、ソーシャル・キャピタルに関する研究の歴史や、特に災害復興とソーシャル・キャピタルとの関係を中心に、どのような議論が行われてきたかが記述されています。
 

(BiBTeX)
author = "今村 晴彦 and 園田 紫乃 and 金子 郁容",
yomi = "Haruhiko Imamura",
title = "コミュニティのちから― “遠慮がちな” ソーシャル・キャピタルの発見",
publisher = "慶應義塾大学出版会",
year = 2010,
(BiBTeX)
author = "アルドリッチ, D. P.",
yomi = "Aldrich",
title = "災害復興におけるソーシャル・キャピタルの役割とは何か:地域再建とレジリエンスの構築",
publisher = "ミネルヴァ書房",
note = "石田祐・藤澤由和訳",
year = 2015,

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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YouTube> BCP には何をどこまで書くのか

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YouTube の『事業継続マネジメントについて語りつくすチャンネル』に新しい動画をアップロードしました。

第 8 回: BCP には何をどこまで書くのか

国際的に共通認識となっている考え方をお伝えするために、ISO 22301 という国際規格に書かれている内容を中心にお話していますが、認証取得を前提とした説明ではありません。

規格による認証取得に興味がないという組織の皆様にとっても、このような考え方で BCP の作成や見直しに取り組んでいただくことが有効です。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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BCP LReaders 2020 年 6 月号

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新建新聞社から『月刊 BCP リーダーズ』2020 年 6 月号が発行されました。

新建新聞社 月刊 BCP リーダーズ 2020 年 6 月号

〜 コロナ危機が変化を加速する/ニューノーマルに備えろ 〜

  • [巻頭インタビュー]「ニューノーマル」に向かう企業のリスク管理
    慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授 大林厚臣氏
  • [事例]ニューノーマルに備えろ
    • 新型コロナ対応の実体験から感染症 BCP を策定
      現場の工夫から多くの気付き 記録してポイントを文書化
      (社会福祉法人海光会)
    • 時間とタスクの見える化が新型コロナのリスク対策
      誰もが休める環境づくり カギは生産性管理
      (大堀商会)
  • [分析]新型コロナ対応の経験を事業継続に生かす
    • 新型コロナウイルス感染症への対応状況に関する緊急調査
      リスク対策.com/首都圏を中心としたレジリエンス総合プロジェクト
  • [インタビュー]感染症と自然災害
    長野・岐阜県境の群発地震の今後を聞く
    信州大学全学教育機構教授 大塚勉氏

 

購入は新建新聞社 Web からどうぞ。 –> https://www.risktaisaku.com/category/BCP-LReaders-vol3

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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寄稿> 海外企業における新型コロナウイルスへの対応状況【第6報】

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リスク対策.com Web サイトに連載記事を掲載していただきました。

【海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!】
第 102 回:海外企業における新型コロナウイルスへの対応状況【第 6 報】
BCI / Coronavirus Organizational Preparedness 6th Edition

5 月 12 日に掲載していただいた第 99 回などでご紹介した、BCI によるアンケート調査の第 6 報です。
(この連載での紹介を見送った第 5 報の結果も含めて変化の状況をお伝えしています。)
各国で事業活動に関連する様々な規制緩和が進みつつある状況での、多くの企業における対応状況や、今後の環境変化やパンデミックの第 2 波、第 3 波に備える上での課題などに言及されています。下記 URL をクリックしてお読みいただければ幸いです。

https://office-src.biz/2AuEZJJ

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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書籍紹介『BCM(事業継続マネジメント)入門』小林誠・渡辺研司(著)

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事業継続計画(BCP)や事業継続マネジメント(BCM)に関して、「入門者向けに何か良い参考書はありませんか?」と聞かれたら、私が迷わずお勧めする本がこちらです。

発行されたのは 2008 年ですので若干古いですが、内容は現在でも十分通用します。

もちろん、この本が出た後に BCM に関する ISO 規格(ISO 22301 など)が発行されたり、BCI や内閣府などから発行されている様々なガイドラインが改訂されたりしましたので、若干のアップデートは必要です。しかしながら、BCM に取り組む上で実務者として知っておくべき基本的な考え方は大きく変わっていません。したがって、まずこの本をお読みになって BCM の基本的な知識や考え方のベースを作ってから、他の本やガイドラインなどを読み進めると、勉強しやすいのではないかと思います。

この本は「第 1 章 BCM 総論」と「第 2 章 Q&A で知る BCM の実際」から構成されており、第 1 章は正味 32 ページ、全体でも 113 ページしかありませんが、BCM の概念を理解するために必要なことは、ひととおり網羅的に書かれています。

また第 2 章は、BCM に取り組み始めた方々が疑問に思うような典型的な質問 30 項目に答える形で、BCM の活動全般にわたって様々なノウハウが記述されています。この本を読むだけでは、BCP を作れるようにはならないと思いますが、まず BCM としてどのような活動が必要になるのか、自社においてどのあたりが難しそうか、などを把握することができると思います。

ところで、(私の独断ですが)本書の最大の特徴のひとつは、タイトルに「BCP」と書かれていないことだと思います。Amazon で検索していただければすぐ分かると思いますが、タイトルに「BCP」もしくは「事業継続計画」と書かれている本の数に比べると、「BCM」もしくは「事業継続マネジメント」と書かれている本はごく少数です。日本ではまず「BCP」を作ってから、それを維持管理するために「BCM」に取り組むと思っておられる方が多いこともあって、用語としても「BCP」の方が普及しています。本書は日本におけるそのような認識に対して、あえて本来の BCM の概念や方法論に忠実に書かれているため、タイトルに「BCM」を掲げています。2008 年に発行されて以来、いまだに通用するのはそのためです。

著者両名とも私が大変お世話になっている大先輩ですので、私が申し上げるのもおこがましいですが、BCM の概念や方法論を、これだけ網羅的かつコンパクトにまとめられた本は珍しいと思います。BCM に関する勉強を始める際には最初に読むべき一冊だと思いますし、実務者の方々も絶版になる前に手に入れておくことをお勧めしたいと思います。

 

【書籍情報】

小林誠・渡辺研司(2008)『BCM(事業継続マネジメント)入門(やさしいシリーズ 21)』日本規格協会

《Amazon リンク》

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

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