ガイドライン」タグアーカイブ

note 「BCI GPG を読み解く〜 #6 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(後編) (PP1-3)」投稿しました

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で始めたマガジン「Good Practice Guidelines を読み解く」にて 6 本目の記事を投稿しました。下記リンク先よりお読みいただければ幸いです。

BCI GPG を読み解く〜 #5 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(後編) (PP1-3):
https://office-src.biz/2WYY7Iz

今回は、事業継続プログラムを有効かつ効率的に(できるだけ楽に)構築・運用するためにとても重要な「適用範囲」(scope)を決めるために、どのように検討を進めていくかを解説させていただきました。

これから BCM に取り組まれる方々だけでなく、皆様の組織における BCM の運用を見直される際にも、参考にしていただければと思います。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

note 「BCI GPG を読み解く〜 #5 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(前編) (PP1-2)」投稿しました

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で始めたマガジン「Good Practice Guidelines を読み解く」にて 5 本目の記事を投稿しました。

BCI GPG を読み解く〜 #5 事業継続プログラムの「適用範囲」を決める(前編) (PP1-2):
https://note.com/ktashiro/n/nb01355a9cb3e

今回は、事業継続プログラムを有効かつ効率的に(できるだけ楽に)構築・運用するためにとても重要な「適用範囲」(scope)の決め方について、まず基本的な考え方の部分を解説させていただきました。

この次の「後編」では、具体的にどのようなことを検討して適用範囲を決めていくか解説していく予定です。

これから BCM に取り組まれる方々だけでなく、皆様の組織における BCM の運用を見直される際にも、参考にしていただければ幸いです。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

「避難」という用語の理解が生死を分けるかもしれない

このエントリーをはてなブックマークに追加

ここ数年は大規模な豪雨災害が頻発したこともあって、自治体からの避難勧告などの発令や、実際の避難行動、さらに避難所の開設などいった場面が度々ありました。それに伴って、避難勧告等の発令の内容やタイミング、避難のしかた、さらには避難所の開設や運営などが、マスコミを含め様々なところで話題になりました。

しかしながら、このようにあちこちで「避難」に関する説明、会話、議論が行われている中で、「避難」という言葉の意味や使い方に関して、若干の誤解や混乱が見られます。

災害に関する「避難」には、大きく分けて次の 2 つの意味があります。これらを正しく理解しておくことが、災害に対する備えや、いざという時の適切な避難行動に繋がると思いますので、今のうちにしっかり理解していただければと思います。

  • a) 命を守るために、危険な状況から逃れること(evacuation)
  • b) 居場所を失った方々が、仮の場所に一時的に滞在すること(sheltering)

それぞれ右側のカッコ内に書いたように、英語ではそれぞれ別の単語があるのですが、日本語では両方とも「避難」と呼ぶので紛らわしいのです。したがって、文章や会話の中で「避難」という言葉が出てきたら、この場合は a)、b) どちらのことなのか?を考えて区別しないと、誤解が生じたり話が噛み合わなくなったりします。

本稿では混乱を避けるために、上の a) を「避難行動」、b) を「避難生活」と仮に呼ぶことにします(注 1)。

典型的な例としては、これらが混同された結果、「避難 = 避難所に行くこと」という思い込みができてしまうという問題があります。しかも過去の災害事例で再三問題になっているように、避難所生活には様々な困難があり、特に目立った課題の一つとして、犬などのペットと一緒に避難所に入れないという問題があります。もしペットを飼ってられる方がこの問題を知っており、かつ「避難 = 避難所に行くこと」だと思いこんでしまうと、

避難所にペットを連れて行けない

自分は避難所に行けない

自分は避難できない

と考えて自宅にとどまり、結果的に災害に巻き込まれて犠牲になってしまうという悲しい結果になりかねません。

そこで「避難行動」と「避難生活」とを区別していただき、「ペットと一緒に避難生活ができない」としても、「ペットと一緒に避難行動をとることはできる」と考え、自分自身やペットの命を守る行動をとっていただきたいと思います。

以下、少し長くなりますが、これらの意味や根拠について具体的に説明させていただきます。

続きを読む

note 「BCI GPG を読み解く〜 #4 「事業継続ポリシー」を決める (PP1-1)」投稿しました

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で始めたマガジン「Good Practice Guidelines を読み解く」にて 4 本目の記事を投稿しました(ようやく GPG 本体の内容に入りました)。

BCI GPG を読み解く 〜 #4 「事業継続ポリシー」を決める (PP1-1):  https://note.com/ktashiro/n/n7bf10ce63a9b

ここで説明されているのは「business continuity policy」の作り方です。なぜ「policy」を「方針」と呼ばず、わざわざ「ポリシー」と訳しているのか、という事も含めて解説させていただきました。詳細はリンク先をお読みいただければと思うのですが、「事業継続方針」という言葉から想像される内容と GPG で推奨している内容との間には、ちょっと隔たりがあると思いますので、本稿ではあえて「事業継続ポリシー」と約しています。

これから BCM に取り組まれる方々だけでなく、皆様の組織における BCM に関する各種文書に関して見直しをされる際にも、参考にしていただければ幸いです。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

note 「BCI GPG を読み解く〜 #3 GPG の前書き」投稿しました

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で始めたマガジン「Good Practice Guidelines を読み解く」にて 3 本目の記事を投稿しました。

BCI GPG を読み解く 〜 #3 GPG の前書き: https://note.com/ktashiro/n/nb8403cef3d5a

今回は GPG の前書き 4 ページの中から要点をピックアップして解説しています。ここでは、事業継続とは何か?、GPG とは何か?誰のために作られたのか?というような基本的な事項について記述されています。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

note 「BCI GPG を読み解く 〜 #2 GPG の構成」投稿しました

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で始めたマガジン「Good Practice Guidelines を読み解く」にて 2 本目の記事を投稿しました。

BCI GPG を読み解く 〜 #2 GPG の構成: https://note.com/ktashiro/n/nd2558aeacd6c

今回は GPG 全体の文書構成を解説しています。このような構成を先に頭に入れておいたほうが、読み進めていくのも楽ですし、後から「あれどこに載ってたかな?」と探すのも楽になると思いますので。

前回の投稿から一ヶ月近く間があいてしまって情けない限りですが、地道に続けていきます。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

ISO 22301 2019 年版における「solutions」の意味

このエントリーをはてなブックマークに追加

事業継続マネジメントシステム(BCMS)に関する要求事項を定めた国際規格『ISO 22301』が 2019 年 11 月に、これに関するガイドラインである規格『ISO 22313』も 2020 年 2 月に、それぞれ改訂されました。この改訂において BCMS の概念や方法論が大きく変わったわけではありませんが、いくつかの用語に関しては重要な変更が行われています。その中で本稿では「solutions」という用語について解説したいと思います。

ISO 22301 および 22313 では、項番 8.3 のタイトルが「Business continuity strategies and solutions」となっています。これは改訂前の旧版では「Business continuity strategies」であり、両規格の日本語訳である JIS 規格では「事業継続戦略」と訳されています。改訂版ではこれに「and solutions」が追加されました。

では「Business continuity strategies」と「Business continuity strategies and solutions」とでは何が違うのか?という話になりますが、結論から申し上げると、これらの実質的な意味はほとんど変わらないと考えて差し支えありません。

このような説明だと単に無駄な変更が加えられたように思われるかもしれませんので、このような変更が行われた背景を説明させていただきたいと思います。

この部分の改訂は、BCI から発行されている『Good Practice Guidelines』(略称 GPG)の影響を受けています。GPG の 2013 年版では ISO 規格と同様に「business continuity strategies」という用語が使われていましたが、2018 年版にむけて改訂される際に「business continuity solutions」に変更されました。このような変更が行われた理由については、GPG 2018 年版の 9 ページ目に次のような記述があります。

The previous use of the term ‘business continuity strategies’ in the Design stage of the business continuity management lifecycle has caused some confusion with organizational level strategies. Consequently, the GPG 2018 edition adopts the term “business continuity solutions”.

つまり、BCM の範疇で使われる business continuity strategies と、例えば経営戦略、ビジネス戦略といったような組織全体としての strategies との間で若干の混乱があったため、BCM の中では「strategies」という用語を使うのをやめて、これを「solutions」で置き換えたということです。つまり GPG においては「business continuity strategies」と「business continuity solutions」とは同じ意味で使われています。

その後、ISO の委員会で ISO 22301 の改訂に関する議論が始まったときに、BCI のメンバーから、同様の用語変更が提案されたそうです。この提案を行ったのが具体的に誰なのかは聞いていませんが、ISO においてこの規格を担当している技術委員会 TC292 には、BCI のメンバーが複数含まれていますので、それらのうちの誰かだと思われます。しかしながら「strategies」を「solutions」で置き換えることについては合意に至らず、いわば折衷案のような形で「strategies」が残されたまま「solutions」が追加された形となったようです。

そして合意され正式に発行された ISO 22301 においては、8.3.1 節に次のように説明されています。

The business continuity strategies shall be comprised of one or more solutions.

つまり「business continuity strategies」は 1 つまたは複数の「solutions」の集まりだと定められています。また、もし solutions が 1 つだけならば strategies = solutions ということになります。

また両規格のどこにも、strategies や solutions の違いや要件が説明されている箇所はありませんし、多くの箇所で「strategies and solutions」としてまとめて扱われています。そう考えると BCM においては、strategies と solutions との間に実質的な違いはほとんど無いと言ってよいでしょう。

実務的には、自組織における BCM の中では「business continuity solutions」という用語を使っておき、外部の方々に対してなにか説明する必要があるとき(例えば認証審査など)には、その solutions を指して「これがうちの strategies です」と言えばよいでしょう。

もちろん strategies、solutions という単語そのものが持つニュアンスの違いがありますので、全く同じと言うと語弊があると思いますが、実務上問題となるような違いはないと考えられます。どちらを使うべきか迷うくらいでしたら、前述のとおり GPG に述べられている理由から、「solutions」を使うことをお勧めしたいと思います。

なお現時点(2020 年 3 月)ではまだ JIS 規格の方が改訂されていませんので、この solutions がどのように訳されるかは分かりません。直訳すると「解決策」などということになりますが、事業継続に関して「解決策」というのは違和感があります。どう訳されるのでしょうか?

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

note で「BCI GPG を読み解く」シリーズの公開を始めました

このエントリーをはてなブックマークに追加

私が事業継続マネジメント(BCM)に関する業務で常用している、BCI の「Good Practice Guidelines」(略称 GPG)というガイドラインの内容を解説する記事を、「note」で書き始めました。

第 1 回目の記事は、ごあいさつ文のようなものなので、まだ具体的な内容には言及しておりませんが、下記リンク先にてお読みいただけます。

BCI GPG を読み解く 〜 #1 まえがき: https://note.com/ktashiro/n/n80f58a9c5609

上のリンク先の「まえがき」にも書きましたが、このガイドラインは英語で書かれており、諸事情により未だに和訳されていないため、日本であまり普及していません。しかしながら、私が勝手にこれを翻訳して提供する訳にもいかないので、せめてこのガイドラインを読んでいただくためのガイドくらいは日本語で提供させていただき、少しでも多くの方々がこれを活用して BCM に取り組んでいただければと思います。

今後どのくらいの頻度で書けるか分かりませんが、順次少しずつ書き進めていこうと思います。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

シンガポール企業庁が新型インフルエンザ対策ガイドラインの第 2 版を公表

このエントリーをはてなブックマークに追加

シンガポールの企業庁(Enterprise Singapore)が、企業(特に中小企業)向けの新型コロナウィルス対策ガイドライン『Guide on Business Continuity Planning for COVID-19』を出しています。しかも 2020 年 2 月 7 日に既に改定第 2 版となっています。次の URL でダウンロードできます。
https://www.enterprisesg.gov.sg/covid-19

ざっと目を通しただけですけど、事業継続マネジャーの役割とか、従業員向け&来客向け問診票のサンプル、感染疑い例に対するスクリーニングチャート、その他様々な参考資料などが 30 ページにまとめられていて、実務者が知りたい情報が親切にまとめられていると思います。

なお本件については「リスク対策.com」Web サイトでも紹介されています。

『シンガポール企業庁、COVID-19対策BCPガイドラインを発表 – BC マネジャーの役割示す』
https://www.risktaisaku.com/articles/-/24267

上で紹介したシンガポール企業庁のサイトを見ると、頻繁に情報が掲載されているほか、「SG Clean」という感染防止策普及プログラムが開始されていて、活発に取り組まれていることが分かります。またマレーシアの人的資源省からも、2 月 7 日に雇用者向け新型コロナウイルス対応ガイドラインが出ています。こういうのを見るとアジア各国の動きは早いなと感じます。

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加

新型コロナウィルス関連情報まとめ(随時更新)

このエントリーをはてなブックマークに追加

新型コロナウィルスに関する情報のうち、Web 上で参照できる情報をまとめます。
(新たな情報が見つかり次第、随時更新していきます。)(最終更新:2020/03/29)

なお、あくまでも私自身のスクラップブックとして作っているものであり、あらゆる情報を網羅している訳ではありませんのでご了承下さい。

ウィルスの性質や対処方法などに関する情報

対処方法などに関する公的機関からのガイドなど

感染者数などのデータ

政治家などによるスピーチ

過去の新型インフルエンザなどに関して公的機関から発表されたガイドライン

対応事例などに関する情報

参考書籍

上記以外の情報

 

合同会社 Office SRC 代表 田代邦幸

このエントリーをはてなブックマークに追加